幹細胞治療とは
幹細胞は、分裂して自分と同じ細胞を作る自己複製能と、別の種類の細胞に分化する分化能を有し、際限なく増殖できる細胞と定義されています。幹細胞は細胞自身が活性化・成長・増殖するために「サイトカイン」と呼ばれる様々な種類の生理活性タンパク質を放出し、サイトカインは、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たします。
20歳では10億個以上ある幹細胞は40歳には3億個まで減少。年齢と共に少なくなる幹細胞を投与することで、幹細胞は老化して傷ついた身体を修復します。
アメリカFDAでは20年ほど前から間葉系幹細胞の再生医療分野での高い治療効果を認めており、精神病、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、中枢神経損傷の再生、血管の再生、創傷治癒、心筋梗塞、脳梗塞、筋縮性側索硬化症、筋委縮症、クローン病や潰瘍性大腸炎などの免疫疾患系にすでに数々の治療実績が報告されています。
また、この幹細胞を体外で培養し、遠心分離し、培養液から細胞や不純物を取り除いた上澄みの部分を幹細胞上清液と呼ばれています。最新の研究では、幹細胞から分泌される500種類以上もの成長因子やサイトカインなどの生理活性物質が、体内にある再生能力の高い細胞にはたらきかけることで、体内の組織の再生を促進するなどの効果があり、組織の再生を促すなどの効果があることが分かっています。幹細胞上清液は美肌治療にとどまらず全身の弱った細胞機能回復・活性化にも有効です。